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霧島くらしーWaがままてくてくー

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中止

水の流れや、電流はいきなり遮断しようとすると、とっさに流れは止まらず周囲に幾分かの障害が生じる。

人が企画することも同じで、それもかなりの時間をかけて計画を進め、実施直前になって急に中止したときほどより大きな障害を残す。
だから、企画者の側から言えば、中止決断はかなりのストレスを生じさせる。

数日前から前線は北上して、南九州は蒸し暑い夏日が続いていた。19日午前、前線は再び南下して曇り・雨、明20日出発日の天気が気になりながらも予定通り現地まで行ってそこで判断しようと思っていた。・・これは山登りのひとつの行動パターンである・・・

19日11時ごろ、電話が鳴り出てみると現地のタクシー会社からで、穂高から中房温泉までの予約をしていた。
「現在長野は大雨のため中房へ行く道路が通行禁止になって行けません。もし午後になって解除されれば行くことができるかもしれませんが、また上高地に行くこともできません。明日の予約はどうなさいますか??」と
私は、明日は見合わされたほうがいいのではないかといわれているニュアンスで聞いていた。でも、とりあえず少し調べてから返事しますといって電話を置いた。

急いで、山小屋や宿所、穂高総合支所などいくつかへ電話やメールで様子を聞き調べてみた。松本電鉄の登山バス”さわやか信州号”も19日は池袋、大阪発ともに運休になっている。

仲間のSさんに電話が通じた。状況を手短に話して相談する。明快に今回は中止しようと助言をもらった。これで決まり。航空機、バス、タクシー、宿所すべてインターネットあるいは電話でキャンセルをした。当タクシー会社の担当者からは「そのほうがいいですよ」と言われた。
参加の仲間に中止の旨のメールをおくり、電話連絡がおわった。

仲間には申し訳ないが内心残念と言うより、ホッとした。なぜなら、緊急を要する決断が終わったので。

その直後Waがままくらぶの仲間みんなから慰めメールや電話をいただいた。
仲間の気持ちは私の胸を熱くし安心させ、勇気を与えてくれる。これらはすべてとてもうれしい。

今回アルプスに行けなかったことは私には残念なことではない。しかし、せっかく盛り上がってきた仲間の気持ちを中断してしまったことが残念で申し訳ない。

今、もういちど計画をしようと意欲がわいている。
もし、みんなからそれを楽しみにしてもらえるようなら、実はそのことが私自身の楽しみなのです。
by wac89 | 2006-07-20 11:44 | 山歩き